アプリケーション配布の革命

MyCOMによるとVMwareがVMware Playerをフリーで提供するそうです。記事のタイトルから無料のエミュレータが手に入るのかと思いましたがそうではなくプレイヤーだけを提供するようです。
記事の最後に重要な記述があります。

VMwareとしては、アプリケーションの配布をアプリケーションとしてではなく仮想マシン込み状態でおこない、VMware Playerを使って実行するというスタイルを普及させていきたい意向。VMware Playerを使って実行すれば、ホストOSにおけるバージョン問題などを気にする必要がなく、ホストOSへの影響が少なくて済むうえ、セキュリティ的にも好ましいという特徴がある。いくつかの仮想マシンはVirtual Machine Centerを通じてダウンロードが可能。

アプリの配布ではなく環境の配布が出来るようになるかもしれません。例を上げて説明すると、

  • 新しいアプリを作った
  • GPLで配布をした
  • 誰も使ってくれない
  • 理由を聞いてみる
  • インストールが難しいから
  • それならOSを含めて実行環境を丸ごと配布してしまおう
  • VMwareで仮想環境を作成する(OS、デスクトップ、アプリを入れる)
  • 作った実行環境を丸ごと配布する
  • 利用者はVMware Playerで実行する(何も設定しなくて良い!)

インストール不要で即実行できる環境を簡単に配れるのはとても素晴らしいです。CD-ROMとは言わないまでもDVD-ROMで実行環境を配布できるならエンタープライズ系のアプリの配布には最適でしょう。GPLで有名なソフトだけどセットアップが難しいソフトにも最適です。
VMware Playerを使って有料OSを配布するわけには行きませんが、LinuxFreeBSDなら無料なので問題にならないでしょう。近年、需要が高いLinux管理ソフトやCRMなどはテスト環境を準備するのが面倒ですが、これを使うなら営業は大助かりですね。